2010年10月1日金曜日

生き残りに躍起の白鴎大法科院

院長…必至だなぁ…。
心だけ焦って結果が伴ってないよ…。
存続の危機だよ。何としてでも、学長は栃木に法律家が必要なんだ~!!!って訴えてるけど…補助金など削減されちゃ、相当厳しいよね。。。

それにしても…合格者2名って、逆に自慢できる数字じゃない?!
…って笑えないか~!!!


◆合格2人だけ…生き残りに躍起の白鴎大法科院(9月29日読売新聞)

 9日に発表された新司法試験の結果で白鴎大法科大学院(栃木県小山市)は合格者数がふるわず、正念場を迎えている。
 35人の受験者中、合格者は2人で、合格率は同院史上ワースト1の5・7%で、全国の法科大学院74校中64位。合格者数も全国ワースト3という厳しい結果だ。法科大学院は今後淘汰が進む。「県民と地元企業に貢献できる法律家の育成」という同院の理念を名実ともに実現させるためにも、法律家を一人でも多く地元に定着させるための対策が求められている。
 同院修了生の合格者は、06年から今年までの5年で計15人にとどまり、合格率も低迷している。今年の受験者は「今までで一番優秀。最低でも5人はいく」と前評判が高かっただけに、野畑健太郎院長は「夢じゃないか」とショックを隠さない。今年5月には姫路独協大法科大学院(兵庫県姫路市)が成績不振を理由に初の撤退を表明しており、地方の法科大学院は厳しい状況に立たされている。

 新司法試験は、択一試験の合格者のみが論文試験を採点される二段階選抜。白鴎大法科大学院の課題は、択一の合格者に対して論文合格者が少ないことだ。今年も、択一の合格者は受験者35人中22人(合格率62・9%、全国の法科大学院74校中43位)と健闘したが、論文の合格者は2人だった。今年の合格者、藤平(とうへい)泰典さん(33)は「『足切りされたくない』と、択一に集中しすぎるのが原因では」と分析する。
           
 文科省は今月、2012年度から、低迷が続く法科大学院の公的支援を減額することを諮問機関の特別委員会に報告した。減額条件は〈1〉前年の大学院入試の受験倍率が2倍未満〈2〉修了生の司法試験の合格率が過去3年とも全国平均の半分未満――の2つ。仮に今年の実績で計算した場合、同院は〈2〉はクリアするが、〈1〉は1・7倍で、該当する。このため同院は今年の入学希望者の確保に懸命で、広範囲の受験者を集めようと、5回の一般入試のうち、2回を初めて東京会場で実施する予定だ。
           
 合格者増には、勉強量に加え実際の合格者からの指導が鍵となる。同院では現在、同院出身の弁護士2人が勉強法や答案添削の指導を行っており、今年の合格者も10月から加わる。今後の課題は、弱点である論文試験の対策強化だ。論文添削の回数増加などが検討されている。野畑院長は「栃木には栃木の法律問題があり、地域に根ざした法曹を育てるためにも白鴎大は不可欠」と力を込めている。