2009年8月23日日曜日

裁判に行ってみたくなりますね

法科大学院の学生じゃなくても裁判員制度には興味ありますよね。
さいたま地裁で行われた裁判員裁判には東京地裁には及ばないものの多くの人がわずかな席を求めて並んでいました。
今回はリストバンド方式を取り入れたとあって、長い待ち時間を並ばずに済むのは好評なようで。

リストバンド方式好評 傍聴券48枚に810人殺到 裁判員裁判(8月11日 Web埼玉)
 台風により風雨が強まる10日午前、一般傍聴券を求めたのは48席に対し810人。3日に東京地裁で行われた初の裁判員裁判の傍聴希望者2382人には及ばなかったものの、依然狭き門となった。

 さいたま地裁はこの日、暑い中での行列を想定し、正午すぎの抽選まで並び続ける必要のないリストバンド型整理券方式を初めて取り入れた。

  法科大学院を修了し、弁護士を目指す白岡町の根本将英さん(30)は「並ばなくていいのは画期的。待ち時間の控室もクーラーが利いていて座れた」とにっこ り。3日の東京地裁の傍聴券は外れたが今回は獲得。「雨で低倍率になると思ってきた。資料通りに話す検察官と違い、メモを見ずに説明する弁護士に裁判員が 見入っていた姿が印象的だった」と、傍聴に充実感を漂わせた。

 冒頭陳述などがあったこの日の審理は、映 像を駆使し資料に沿って説明する検察側、映像は一切使わず、身ぶりを交え裁判員らに直接語り掛ける弁護側と対照的だった。横浜市の会社員男性(60)は 「検察の映像を使った説明は分かりやすかった」と、傍聴者の印象は分かれたようだ。

 裁判員について、東 京都練馬区の東京外国語大2年、橋場祐輝さん(20)は「傷口の映像も証拠として冷静に見ていたのが印象的。いい意味で素人的な質問を被告にしていたのは 意義があると感じた」。さいたま市岩槻区の無職男性(70)は「自分が裁判員になったら足利事件のような冤罪(えんざい)を絶対つくらないよう心掛けた い」と、感想を口にしていた。

2009年8月8日土曜日

一定の理解を得ました

裁判員裁判、始まる前はあんなに否定的な声が多かったですが、始まってしまえばね。
ただ、法科大学院の方針については始まってしまったとは言えもう一度考え直す必要あるんじゃないですかね?

民意を汲む法曹へと変化していく中で象徴となる裁判員裁判が成功していくといいですね。

◆初の裁判員裁判始まる 「社会支える」新たなスタート(8月4日 産経新聞)

 法律の専門知識を持たない国民が、裁判官とともに法廷に立ち、証拠ややり取りを見聞きして被告を裁く裁判員裁判が始まった。

 裁判員裁判は国民の司法参加という側面はもちろん、分かりやすく迅速な審理を実現するために、検察、弁護側双方の立証・主張手法を変える。さらに取り調 べの録音・録画をはじめ、捜査にも影響を与える。今回の第1号裁判には、昨年12月に導入された被害者参加制度に基づき、遺族も出廷する。

 従来とは大きく変わる今回の法廷は、刑事司法だけでなく、民事や法科大学院など、広い分野で進む司法制度改革の“象徴”ともいえ、改革全体が円滑に進められるかどうかを占う試金石にもなる。

 また、3日の裁判員選任手続きは、国民の参加意識を測る指標にもなった。内閣府の世論調査では、7割が裁判員裁判に参加する意向で、検察・裁判所関係者 は「一定の理解を得た」と評価していた。ところが、3日の東京地裁には、裁判所に出向くべき候補者49人中、47人が訪れた。事前に辞退を柔軟に認めてい たとはいえ、認知度と参加意識の高まりを物語っている。

 この制度は、裁判員はもちろん、候補者段階から国民に時間的、精神的負担を強いるものだ。ただ、それでも務めることで、やりがいや社会を支える実感を持 てる制度に育てていかねばならない。併せて、司法に対する信頼を高める契機にもしないといけない。法曹三者のみならず国民も含めて、新たなスタートライン に立ったことは間違いない。