2012年9月25日火曜日

検察の評価不十分…裁判員裁判で求刑上回る判決

この事件の被害者は、大けがをさせられ、その2年後に亡くなったんですね。
ほんと酷い話です。
裁判員制で求刑を上回る判決が出ているということは、今まで判決が客観的に行われていなかったということかもしれないですね。
色んな判例を見ていると、加害者よりの軽すぎる判決が多すぎますしね。
裁判員制度で死刑を求刑するケースも増えているみたいですし、被害者目線の判決がもっと増えていけばいいですね。


検察の評価不十分…裁判員裁判で求刑上回る判決(2012年9月24日  読売新聞)

 大阪府豊能町で2009年3月に殺害された元大工の宇野昭二さん(当時57歳)を、この事件の約2年前、保険金目的で交通事故を装って殺そうとしたとして殺人未遂罪に問われた奈良県三郷町、無職浦本高成被告(55)の裁判員裁判の判決が24日、大阪地裁であった。

 斎藤正人裁判長は「被害者は時間、場所、自分を理解できないほど重度の後遺症を負った。検察官の求刑は、生命を奪われたに限りなく近いという結果の重大性を十分に評価したとは考えられない」と指摘し、求刑(懲役15年)を上回る懲役17年6月を言い渡した。

 判決によると、浦本被告は知人の無職男(52)(殺人未遂罪で懲役10年の実刑が確定)らと共謀。07年5月、睡眠薬を飲ませて意識の薄らいだ宇野さんを同府柏原市の車道に押し出した。宇野さんはトラックにはねられて大けがを負った。

2012年9月18日火曜日

老老介護の地獄、最期の会話 83歳妻が84歳夫を刺した瞬間

2時間ごとのおむつ替えは、 83歳のおばあちゃんには辛すぎますね。
長男夫婦はなんとかできなかったんですかね。
自分達が仕事で忙しいのであれば、ヘルパーを呼ぶとかなんとかしておばあちゃんをサポートしてあげたかったですね。
でも、このおばあちゃんは責任感強そうなので、ヘルパー断りそうですけどね。



  

老老介護の地獄、最期の会話 83歳妻が84歳夫を刺した瞬間(産経新聞 9月17日)

 「あんただけ先には行かせへんで。私もすぐに行くよ」。今年2月、寝たきりの夫=当時(84)=の腹に深々と包丁を突き立てた妻(83)は、静かにつぶやいた。大阪府枚方市の自宅で介護していた夫を刺殺したとして殺人罪に問われた妻に、大阪地裁は裁判員裁判の判決公判で、懲役3年、執行猶予5年(求刑懲役5年)の温情判決を言い渡した。結婚以来60年間、仲むつまじく連れ添った夫婦の運命は一体、どこで狂ったのか。

 ■献身的な介護

 9月6日、大阪地裁の602号法廷。妻は杖をつきながら小柄な体を証言台に進め、正面を見据えて判決主文に聞き入った。法廷での被告人質問で吐露した夫婦として過ごした日々と事件にいたる経緯が脳裏をよぎっていたのだろうか。

 夫婦は昭和24年に結婚。時には無理難題を言い出す夫を妻は献身的に支えてきた。夫が残業後に突然、会社の部下を自宅に連れてきたときも嫌な顔をせずもてなした。夫が趣味の釣りに行く日は午前3時に弁当を用意し、熱いコーヒーをいれた。夫も妻を愛し、しばしば2人で旅行に出かけたという。

 夫は、平成3年に膀胱(ぼうこう)がんで手術をしたころから体調を崩しがちだった。11年に頸椎(けいつい)の手術をして以降は介護を必要とする状態で、22年12月には自宅で転倒したことにより完全な寝たきり状態となった。妻は食事やおむつの交換など生活全般の世話をしていた。

 昔気質(かたぎ)の夫は、あまり妻に対する感謝を口にすることはなかった。体の自由が利かないいらだちからか、不満があると怒鳴り出すこともあった。

 今年1月、夫は肺炎で入院した。その時の検査で腎臓がんが見つかり、すでに末期で手術もできない状態だった。妻と息子2人は対応を話し合い、妻は「病院をたらい回しにされたら、おじいちゃんがかわいそうや」と思って自宅に引き取ることを決めた。夫には、末期がんであることを知らせていなかった。

 それからも、苛酷な介護の日々は続いた。昼夜を問わず、2時間ごとのおむつ交換。妻1人で寝たきりの夫のおむつを交換し、足を持ち上げてズボンをはかせるなどの作業は、1回で1時間ほどかかる。ほとんど夜も眠れない生活で、妻は心身ともに極度の疲労を抱えるに至った。

 「おむつ交換は大変やから、他の人にはさせられへん。おじいちゃんも私にしてほしいと思っている」。妻は周囲に助けを求めず、弱音を吐くこともなかった。近くに住む長男夫婦は、平気な顔で介護にあたる様子を見て「おばあちゃんなら大丈夫」と思っていたという。

 妻は最後まで「若い人には迷惑かけられへん。自分さえ我慢すればいい」との姿勢を崩さなかった。

 ■とっさに包丁を

 2月28日未明。この日も一晩中おむつ交換を繰り返しながら朝を迎えた妻は、寝不足でフラフラの状態だった。

 午前6時ごろ、交換した直後に夫が排泄(はいせつ)したため妻が思わず「またかい」とつぶやいたところ、気を悪くしたのか、夫はおむつを交換しやすいように足を曲げるなどの協力をせず、妻を困らせた。

 妻の頭の中で何かが弾けた。

 「こんなに尽くしているのに、なぜ意地悪をするのか」「夫を残して私が先に死んだら、息子たちが苦労する」…。さまざまな思いが駆け巡り、とっさに台所へ走って包丁(刃渡り約18センチ)を手にした。

 寝室に戻った妻は、目を閉じてベッドに横たわる夫の腹に、右手で握った包丁を突き刺した。

 「なにすんねん」。目を開いて驚く夫に、妻は「あんただけ先には行かせへんで。私もすぐに行くよ」と語りかけた。すると、夫は抵抗せず、「お茶ちょうだい」といった。

 妻が慌てて2、3口を飲ませると、夫は「もういい」と言って目を閉じた。それが最後の言葉だった。

 大量の出血を見てわれに返った妻は「助けたい」と思って119番し、長男夫婦にも連絡。「自分も死にたい」という気持ちがあったが、誰か来たときに汚れたおむつがあるといけないと思って片づけ、保険証などをかばんに入れて病院に行く準備をした。

 ほどなく、救急や警察、長男夫婦が相次いで駆けつけた。夫は心肺停止状態で病院に運ばれ、妻はその場で現行犯逮捕された。

 ■「恨んでいない」

 9月4日から開かれた公判で証言台に立った長男夫婦は「もう少し父母の気持ちが分かっていれば、こんなことにならなかった。後悔しています」と涙ながらに陳述した。「おじいちゃんは恨んでいない。これからはみんなでおばあちゃんを支えます」として、寛大な判決を求めた。

 すでに保釈されていた妻は、弁護人の隣に座って微動だにせずやりとりを聞いていた。5日に行われた被告人質問では、「辛抱できなかった自分が悪い。とんでもないことをして、おじいちゃんに申し訳ないと思っています」と謝罪。「今は心にぽっかり穴が開いたようで…。おじいちゃんと一緒に暮らしていたころが一番よかった」と述べた。

 判決は「殺人罪の中でも特に軽い刑に処するべき類型に当たる」として執行猶予をつけた。量刑理由では次のように言及している。

 「我慢が限界に達してとっさに殺意を抱いたものであり、犯行に至る経緯には同情でき、心情も理解できる。夫は刺された後に何ら抵抗していないことなどから、妻を強く恨んでいたとは認められない」

 裁判長は言い渡しを終えた後、妻に向かって「これからの余生、ご主人の霊を弔って、家族のためにも、十分あなたの人生を生きてください」と説諭した。閉廷後の法廷では、家族が嗚咽(おえつ)する声だけがいつまでも響き渡っていた。

2012年9月12日水曜日

なぜ中国人は交通事故現場で略奪するのか?民度の低さと群集心理

群集心理が事故現場で起こること自体が、民度の低さを物語ってますよね。
日本だったらまずありえないですよ。
被害者救助が最優先です。
中国の報道を見ていると、何かイベントがあると、我先にという感じで強引に割り込んでますよね。
譲り合うって精神がないんですよ。
自分さえよければいいという考えなんでしょうね。
中国が日本を抜いて経済大国世界2位となりましたが、今現在の民度のレベルだと、世界に本当に認められるにはまだまだ先になりそうですね。


なぜ中国人は交通事故現場で略奪するのか?民度の低さと群集心理―中国メディア(Record China 9月8日)

7日、網易の特集ページ・アナザーサイドは「頻発する略奪=民度の低さだけの責任ではない」を掲載した。繰り返される事故現場での略奪は道徳の問題ではないと分析している。

2012年9月7日、網易の特集ページ・アナザーサイドは「頻発する略奪=民度の低さだけの責任ではない」を掲載した。

5日、甘粛省蘭州市の高速道路でトラックの横転事故が起きた。事故を知った近隣住民があっという間に集まり、現場に散らばった積み荷のブドウを略奪した。積み荷をすべて失った運転手は「破産だ」と肩を落としていた。

こうした高速道路の略奪事件は珍しい話ではない。ある時など道路にこぼれ落ちた食用油をたらいでさらって持ち帰った人々もいるほどだ。略奪事件が起きるたびに中国人の民度の低さが問題になるが、道徳にすべての原因を帰すのは正しくない。

実は先進国の英国でも似たような略奪事件は起きている。今年3月、バスとタクシーが接触し、はね飛ばされた車が道脇の宝飾店のショーウィンドウを割る事故があった。通行人らの関心は負傷者の救助ではなく、散らばった宝飾店を拾い集めることに集中したという。

なぜこうした略奪事件が起きるのか。道に落ちたものは誰かの所有物という意識が小さくなる。そして他の人も拾っているのだから私も、という群集心理が働くと、人々が殺到しては略奪する騒ぎへと発展するのだ。

こうした略奪事件が過ちであることは間違いない。だがそれを中国人の道徳の問題としてだけとらえるならば、それもまた過ちとなるだろう。(翻訳・編集/KT)

2012年9月4日火曜日

振り込め詐欺:被告に執行猶予--地裁判決 /山梨

振り込め詐欺に関しては、執行猶予とかつけないで実刑でいいんじゃないでしょうか?
反省しているみたいですけど、反省できるような人間が人様を騙すようなことはしないですからね。
これじゃ、振り込め詐欺集団をますます調子に乗らせることになりますよ。
捕まったって執行猶予つくんだから、やらない手はないよって。
で、このだまし取った600万円はきちんと返せるんでしょうね?
被害者にお金が戻らないというニュースをよく耳にするので、一括で返せないんであれば、一生かけて分割で返済していくような制度を義務化してほしいと思います。
加害者救済の裁判はもうこりごりです。


振り込め詐欺:被告に執行猶予--地裁判決 /山梨(毎日新聞 9月4日)

 女性3人から現金を詐取したとして詐欺罪に問われた東京都足立区花畑6、会社員、大貫剛被告(21)の判決公判が3日、甲府地裁であり、深沢茂之裁判長は懲役3年執行猶予5年(求刑・懲役4年)を言い渡した。
 判決によると、大貫被告は他の人物らと共謀し、今年2月、甲州市、都留市、身延町のいずれも80代の女性3人においを装って「会社の金を株に使ってしまった」などと電話し、宅配業者を装って女性宅を訪れ、現金計600万円をだまし取った。
 深沢裁判長は「親族を思う気持ちにつけ込んだ卑劣な犯行」と指摘。その一方で、被告人が反省している点や被害回復がなされ、厳罰を求めていない被害者もいる点などを踏まえ、「今回に限り執行猶予にする」とした。