2010年2月25日木曜日

合格者ゼロのまま・・・

やっちまいました。

入学者ゼロですよ。

まぁ、一次の段階で店員20人の所に3人しか応募がなかったのに、2次でのびるわけは・・・

それにしても、来年度の募集もきっとないでしょうね。。。

ってことは 廃校?

◆法科大学院、初の入学者なし=合格者ゼロで再募集せず-姫路独協大(2月25日 時事ドットコム)

 2010年度入試で合格者が1人もいなかった姫路独協大(兵庫県姫路市)の法科大学院が、受験者の再募集を断念したことが25日、明らかになった。24日の教授会で決定した。法科大学院の入学者がいないのは全国で初めて。 11年度の学生募集については、4月以降の教授会で募集停止も視野に入れて議論する。吉崎暢洋法務研究科長は「今回のことを踏まえ慎重に検討していく」としている。
 1月末の入試では20人の入学定員に対して3人しか出願せず、いずれも合格最低点に達しなかった。教授会は入学時期が迫る中で再募集しても、十分な出願は見込めないと判断した。
 同校は04年度に開設。新司法試験合格者数が過去4回で計3人にとどまり、全国で最も少ない。入学者数は定員割れが続き、当初40人だった定員を09年度から段階的に引き下げていた。

2010年2月17日水曜日

姫路独協、入試合格者ゼロの影響

世の中確かに少子化ですよ。

でもに合格者ゼロって・・・

法科大学院の格差もひどいもんですね。

法科大学院が始まってたった数年でここまで格差が出てくるとは。

学生集めに必死になりすぎて、内容充実をうまく図れなかったんでしょうかね。

◆法科大学院、淘汰の動き本格化 姫路独協、入試合格者ゼロ(2月15日 asahi.com)

 学生集めに苦労する法科大学院が少なくない中、姫路独協大(兵庫県姫路市)法科大学院の2010年度入試の合格者がゼロになったことが明らかになった。存続が厳しくなるのは必至で、学内には11年度以降の募集停止の議論が出ている。

 司法制度改革の柱として導入された法科大学院だが、当初から「乱立」の問題が指摘されてきた。今回の入試結果で、姫路独協大は、04年度の法科大学院制 度開始以来、初の撤退校となる可能性もある。同時に、学生確保や司法試験で苦戦する他校の今後の経営判断にも影響を与えそうだ。

 法科大学院は当初4千人程度の総定員を見込んだが、多くの大学が学生を呼び込む「看板」と位置づけたこともあり、最終的に計74校、定員約 5800人に膨らんだ。「手を挙げたところは認可し、後は淘汰(とうた)を待つ」という国の方針は、制度そのものの首を絞める結果になった。

 新司法試験の合格率は初めての06年の48.3%から年々下がり、昨年は27.6%。法曹関係者からは「法科大学院修了者は質が悪い」との指摘が あがった。有力校と下位校との格差も顕著で、司法試験の実績で低迷する大学院は、質の高い学生集めでさらに苦戦するという悪循環に陥っている。中央教育審 議会(文部科学相の諮問機関)の特別委員会はこうした学校に「抜本的改革」を求め、文科省も各校に統合・再編を促す指導を強めていた。

 中教審の議論は、試験偏重から脱却し、多様な法曹を育てるという司法制度改革の理念を重視している。しかし、ある地方私大の教授は「結局は司法試 験が法曹養成全体の質保証をしている。昔と同じだ」とつぶやく。一方で、特別委のある委員は「法曹を生み出すという社会から求められた役割をあまりに果た していないところには、退場していただくのも仕方がない」と話す。

 法科大学院協会の関係者は「姫路独協大のことが明らかになり、ここ1、2年の間に(撤退の)決断をする動きが広がる可能性もある」と指摘する。走り出しながら揺れた制度のツケを払ったのは、結局は高い学費を払って通った学生ということになる。

 大学院の再編や淘汰で全体の質が底上げされるというのなら、その後には、司法試験による序列化や教育内容の横並びに陥らず、本来の司法制度改革の理念に沿った法曹養成や試験のあり方に立ち返ることが求められる。

2010年2月9日火曜日

姫路独協大の法科大学院は閉校?

乱立してしまった原因はなんだったのでしょうか。

新しい教育環境を整備するのには多くのお金がかかるはずなんですよね・・・

そのお金を充分に払って環境を整えられている学校の少ないこと。

不十分な状態で司法試験の合格者数だけをふやそうったってどだい無理な話ですよ。

◆姫路独協大の法科大学院、入学者ゼロの可能性(2月9日 朝日新聞)

 姫路独協大(兵庫県姫路市)法科大学院が先月末に行った2010年度入試で、合格者がいなかったことが分かった。再募集をしない限り、入学者ゼロという 異例の事態で新年度を迎えることになる。大学院の経営環境は厳しくなり、学内では、11年度以降の募集停止についても議論が出ている。

 法科大学院をめぐっては、乱立による「質の低下」が指摘されており、文部科学省は事実上、統合や再編を促す指導を強めている。中央教育審議会(文 科相の諮問機関)の特別委員会も昨春、新司法試験の実績で低迷が続く大学院に「抜本的見直し」を求め、実質的に廃止も含めた検討を迫っていた。仮に姫路独 協大が募集停止を決めれば、04年度の法科大学院制度開始以来、初の撤退校となる。

 同大の入試は1月30、31日にあり、今月5日に合格発表があった。志願者は3人だったが、合格者はいなかった。

 同大はこれまで、5月ごろに入試要項を公表し、秋に1次募集、年明けに2次募集の試験を実施していた。だが、志願者が減ったこともあり、今回は1月末の1回のみという対応を取った。

 再募集の可能性について吉崎暢洋・法務研究科長は「やるかやらないかも含め検討中」としているが、学内関係者は「仮に実施しても、入学者確保の見 込みは薄い」と話す。今後の撤退について、吉崎研究科長は「(するかしないか)両面から検討中。今回の試験結果も踏まえ、内外の意見を聞きながら判断す る」としている。

 04年度に開校。消費者法の重視や地域密着型法曹の養成を掲げてきた。しかし、新司法試験の合格者数は過去4回で計3人と、全74校中、最も少な い。入学者は07年度8人、08年度7人、今年度も全校中最少の5人だった。09年度には定員を40人から30人に削減し、10年度ではさらに20人に減 らしていた。

 第三者機関による評価でも、入試選抜や定員確保に問題があるとして「不適合」判定を受けている。先月には、中教審特別委の作業班による各校調査で、学生の質の確保などで大幅な改善が必要な14校に区分けされた。

2010年2月5日金曜日

判事に必要な社会経験

その犯罪に対して社会がどのように感じるか、どんな経緯から犯罪が起きたのか、社会を知らない人がそれを推測するのは非常に難しいですよね。

それこそマリーアントワネットの様に「パンがなけれがお菓子を・・・」みたいな人が判事としていたら社会は納得できないですよね。

経験が邪魔をする事もありますが、多くの場合はプラスに働きますよね。

社会経験のない若物に任せる体制を心配するのは当然でしょう。

◆[オピニオン]判事と社会経験.(2月5日 東亞日報)

エドワード・デビッド米連邦判事は1979年、新任裁判官らに向けた十戒を作った。親切にせよ、忍耐せよ、威厳を持ちなさい、自己陶酔にはまるな、などと 共に「常識(common sense)を尊重せよ」が含まれている。豊富な経験や自己への修練無しでは、実践が難しい内容ばかりである。国内のあるベテ ラン法曹関係者は、新任判事らに対し、常に先輩裁判官らの豊富な経験から学ぶことを強調し、「馬鹿な先輩だと見下してはだめだ」とアドバイスしたという。 検事と弁護士の中から判事を選抜する米国や、10年間も判事補を経るように定められている日本の制度は、判事の経験、キャリアがどれほど重視されているか を示している。

◆昨年、韓国の新任判事92人の平均年齢は28.8歳だった。05年に29.7歳だったのが、女性新任判事の比率が高まり、下がり続けてい る。新任判事の43%は27歳以下であり、25歳の女性判事も5人だった。大学時代から司法試験の勉強に全力を傾け、合格した後は2年間、司法研修院での 過程を優秀な成績で終えたエリートたちである。しかし、男性新任判事らの軍法務官としてのキャリアを除けば、ほとんどは勉強を除き、たいした経験もないま ま、判事となる。

◆姜基甲(カン・ギガブ)議員の国会での暴力や、MBC番組「PD手帳」の歪曲報道を巡る無罪判決は、判事の資質や経験不足を巡る議論を増 大させた。司法試験や司法研修院での成績順で、若い判事を量産しており、社会への理解不足により、国民の法律感情や常識とはかけ離れた判決が多く出てい る、という分析も説得力を得ている。最高裁長官の諮問機構である司法政策諮問委員会が、弁護士や検事経験者の裁判官への任用を増やし、ロースクール(法科 大学院)出身の中から、2年以上、裁判研究官を経験させた後、裁判官に任用する制度を提案したのも、そのためである。

◆人や世間を取り巻く経験が豊富で、理解の高い裁判官であるほど、ミスは減り、傲慢や独りよがりに陥る可能性は少ないことから、導入を巡り 積極的に検討するに値する。しかし、1998年から07年にかけて行った予備判事制度の失敗からも教訓を得なければならない。判事不足が、予備判事制度を 中止する理由となったが、司法試験の同期である検事との差別を巡る判事らの不満が主な原因となった。司法研修院を最優秀成績で卒要した人々が、判事という 名誉の代わりに、法律事務所に詰め掛けている現実も考慮しなければならない。

2010年2月1日月曜日

検察事務官が人気に!

安定志向の人、本当に増えているようですね。

大学受験にも大きな変化があるようで、お金のかからない国公立志望や無理して目指すよりも身の丈にあった就職に有利な大学に手堅く・・・といった感じで。

検事、検察のシステムとかってよく分かりませんが、自分の頑張り次第で上に行ける望みがあるというのは魅力的でしょうね。

◆キムタクTVや安定志向…検察事務官が人気就職先、大卒が殺到(1月25日 産経新聞)

検察官を補佐する「検察事務官」に、大学生の就職先として人気が高まっている。公務員志望者が増える中、かつては高校卒業者が大半を占めていた採用枠に、 有名私大などの大学生が殺到。検察事務官が登場する人気テレビドラマの影響などで、仕事そのものに魅力があると話す学生がいる一方、合格の保証がない司法 試験に賭けるより、検察官への道もある内部昇任制度に着目する学生も。不況の影響で厳しい就職活動を強いられ、早く安定した職に就きたいという本音もうか がえる。

 ■司法試験を受けなくても検事に…

 大阪高検によると、管内6地検(近畿2府4県)では平成15~21年度、毎年34~47人の事務官を採用。大卒者が大半を占める国家公務員II種と、高 卒者が中心の同III種の割合は、15、16両年度はII種がやや多い程度だったがその後急伸し、20、21両年度は2年連続でII種が約8割になった。

 II種採用者の出身大学は「関関同立」や早稲田大などの有名私大が多く、中には京都大や神戸大などの国立大生もいるという。

 一方、東京高検によると、同高検と管内11地検(関東・甲信越)の事務官採用者のII種の割合は、大阪高検管内ほどではないものの、15~18年度は40~50%台だったのに対し、19年度は72%、20年度は65%を占めている。

 2年前に神戸大を卒業した大阪地検の女性事務官(24)は、志望した理由について、木村拓哉さん演じる型破りな検事と、松たか子さん演じる事務官の捜査活動を描き、視聴率30%を超える大ヒットになったドラマ「HERO」の影響を指摘する。

 同番組は平成13年に放映後、スペシャル版や映画にもなり、昨年末にも広いエリアで再放送されるなど根強い人気を誇る。女性事務官は「ちょうど放映のこ ろに中学生で将来の仕事を考えていた。正義のために悪と闘う主人公にあこがれたのが志望のきっかけで、影響を受けた同僚も多い」と打ち明ける。

 一方、内部昇任制度に魅力を感じる学生も。同志社大法学部3年の男子学生(21)は「司法試験を受けなくても、選考試験で将来副検事や検事になれる可能性があるのが、他の職種にないところ。まず事務官になってから上を目指すのも合理的な選択」と話す。

 内部昇任としては、裁判所の事務官も試験で書記官や簡裁判事になる道が開かれることから、志望者は増加傾向にあるという。

 これまで多くの司法試験合格者を出してきた神戸大でも、検察事務官になる学生が、17年度の2人に対し、20年度は5人に増加。法学部教授の斎藤彰・副 キャリアセンター長(54)は「不況の影響をもろに受けた学生が、法科大学院修了者の司法試験合格率の低迷など、さまざまな問題に追い打ちをかけられ、先 行きの不安から早く安定した職につきたいという心理が働いているのでは」と分析している。

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 【用語解説】検察事務官

 検察官の指揮を受けて容疑者の逮捕や取り調べなどの捜査を行うほか、総務などの事務が主な役割。選考試験を受ければ副検事や検事にも任官できる。国家公務員II種(21~28歳対象)かIII種試験(17~20歳対象)に合格後、各地検での面接を経て採用される。