2009年12月18日金曜日

医師の大学院学費免除

病院の赤字って聞くとなんだか違和感なんですよね。

奈良県の吉野町の吉野病院に勤務するという条件で大学院進学の学費免除制度が制定されました。

田舎の病院の医師確保に有効な手段でしょうかね。

赤字の病院を支えるためにまた犠牲を払っている状態から脱出したいでしょうね。

◆吉野町:吉野病院勤務なら、医師の大学院学費免除--条例制定 /奈良(12月15日 毎日新聞)

 吉野町は町立吉野病院の医師確保策として、医師が大学院に進学する際に入学金や学費を貸与し、同病院に勤務すれば入学金と、勤務した期間の学費の返済を免除する条例を制定した。

 同病院では、整形外科に奈良県立医大から派遣されていた常勤医3人のうち、1人が8月に退職。もう1人も12月いっぱいで退職することになり、「少しでも医師に魅力がある病院にしたい」と、制度を設けることにした。

 整形外科は現在、非常勤医1人が診療に加わり、1月からはさらに1人増員する方向で調整中。同病院は年間約2億円の赤字で、整形外科は入院患者が半減し、約6000万円の減収が見込まれている。

 制度は、長野県上田市を参考に条例を検討。貸与額の上限は入学金が80万円、学費が月5万円で、県立医大ならいずれも賄うことができる。同病院に勤務しながら通学すると、全額町の負担になる。

 制度を規定した条例は12月定例町議会で可決された。同病院は内科など8診療科があり、ベッド数は99床。