2012年3月23日金曜日

過払い請求峠越え民事訴訟減

貸金業法の改正以降、ものすごい勢いで債務整理をする人や債務整理の結果、過払い金があると分かるや過払い請求をするという人が多かったですからね。
これは全国で社会現象になったような気がします。債務整理の業務がどんどん大きくなり、過払い金があるかもと思った人が過払い請求を当たり前のようにするようになり、多くの多重債務者が債務整理に訪れ、多くの貸金業者を瀕死の状態に追いやり、最大手の武富士を破綻に追い込みましたもんね。
ですが、今はもう落ち着きを取り戻しているようです。しかし、潜在的な多重債務者もまだまだいようですのでこれからも債務整理ブームは続きそうな予感です。

◆過払い請求峠越え民事訴訟減(3月19日中国新聞)  


広島地裁(本庁)の2011年の民事訴訟受理件数は10年比148件減の2563件で、2年連続で前年割れしたことが分かった。消費者金融などに過払い金返還を求める訴訟の提訴がピークを過ぎたのが主な要因とみられる。裁判官1人当たり年間約213・6件を処理する計算で1件の平均審理期間は7・5カ月だった。

 同地裁によると、受理件数は、07年2132件▽08年2517件▽09年3005件▽10年2711件。11年は、3千件を突破した09年と比べ、442件減となった。消費者金融などに対し、借り主が「グレーゾーン金利」分を返すよう求める過払い金返還請求訴訟の減少が一因。

 過払い金訴訟は最高裁が06年、グレーゾーン金利を事実上認めない判断を示したことで一時急増していた。過払い金訴訟に詳しい広島弁護士会の板根富規弁護士は「過払い金の取り戻しが進み、提訴が落ち着いてきた。今後もしばらくは減る見通し」と指摘する。